WiMAXの「スタンダードモード」と「プラスエリアモード」は、使える周波数帯・通信エリア・データ容量・料金のすべてが異なります。スタンダードモードは追加料金なしでデータ無制限、プラスエリアモードはプラチナバンド(800MHz帯)で地下や屋内でもつながりやすくなる代わりに月額1,100円・月間30GBの制限つき。この記事では両モードの違いを比較表付きで整理し、あなたに最適な使い方をご案内します。
【結論】スタンダードモードとプラスエリアモードの決定的な違い
結論から言えば、スタンダードモードとプラスエリアモードの最大の違いは「使える周波数帯とそれに伴う通信エリアの広さ」です。スタンダードモードはWiMAX 2+・au 5G・au 4G LTEの各周波数帯を使い、データ量に制限なく通信できます。一方、プラスエリアモードはこれらに加えてauのプラチナバンド(Band18/Band26の800MHz帯)が使えるようになるため、地下鉄・建物の奥・山間部といったスタンダードモードではつながりにくい場所でも電波を掴みやすくなります。
ただし、プラスエリアモードは月額1,100円(税込)の有料オプションで、月間30GBを超えると送受信最大128kbpsの速度制限がかかる点に注意が必要です。「普段はスタンダードモードで無制限に使い、つながりにくい場所でだけプラスエリアモードに切り替える」という使い分けが、もっとも賢い運用方法です。
WiMAXのスタンダードモード・プラスエリアモード 基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| サービス名 | WiMAX +5G(ワイマックス プラス ファイブジー) |
| サービス提供元 | UQコミュニケーションズ株式会社(KDDIグループ) |
| 現行料金プラン | ギガ放題プラスS(月額5,280円 / WiMAX +5G割適用で13カ月間4,598円) |
| 通信モード | スタンダードモード(初期設定・無料)/ プラスエリアモード(有料オプション月額1,100円) |
| 対応機種(ギガ放題プラスS) | Speed Wi-Fi HOME 5G L13(ホームルーター)/ Speed Wi-Fi 5G X12(モバイルルーター)/ Speed Wi-Fi DOCK 5G 01(モバイルルーター) |
| 通信規格 | 5G SA対応(一部エリア)/ au 5G / au 4G LTE / WiMAX 2+ |
| 契約期間の縛り | なし(解約違約金なし) |
| 情報の確認日 | 2026年2月25日 |
スタンダードモードとプラスエリアモードの違いを徹底比較
ここからは、スタンダードモードとプラスエリアモードの違いを項目ごとに詳しく解説していきます。両モードの仕様を正確に把握することで、余計な出費や速度制限を避けながらWiMAXを最大限に活用できます。
比較表で見る7つの違い
| 比較項目 | スタンダードモード | プラスエリアモード |
|---|---|---|
| 月額料金 | 無料(基本料金に含まれる) | 月額1,100円(税込)の追加オプション |
| 月間データ容量 | 制限なし(データ容量無制限) | 月間30GBまで |
| 速度制限 | なし(混雑時の一時的制限を除く) | 30GB超過で送受信最大128kbps |
| 利用可能な周波数帯 | au 5G / au 4G LTE / WiMAX 2+(800MHz帯は非対応) | au 5G / au 4G LTE / WiMAX 2++プラチナバンド(800MHz帯 Band18/Band26) |
| 通信エリアの広さ | 都市部を中心に広くカバー | スタンダードモードよりさらに広いau回線エリア |
| つながりやすさ(地下・屋内) | 高い周波数帯のため地下・屋内では弱い場合あり | 800MHz帯で障害物を回り込むため地下・屋内に強い |
| 適した使い方 | 普段使い・自宅・オフィスでのメイン利用 | つながりにくい場所での一時的な補完利用 |
周波数帯の違いがエリアの違いを生む理由
スタンダードモードとプラスエリアモードのエリア差は、利用できる周波数帯の物理的な特性に起因しています。スタンダードモードが使う2.5GHz帯や3.7GHz帯などの高周波数帯は、直進性が強く通信速度が出やすい反面、壁やビルなどの障害物に弱いという性質を持ちます。そのため、建物の奥まった場所や地下では電波が届きにくくなることがあります。
対してプラスエリアモードで追加される800MHz帯(プラチナバンド)は、波長が長いため障害物を回り込んで伝わる特性があります。これはちょうど音波の高音と低音の違いに似ています。高音は遮蔽物に遮られやすいのに対し、低音は壁を越えて響くように、800MHz帯の電波は建物内部や地下にもしっかり届きます。この物理的な特性が、プラスエリアモードで地下鉄・山間部・屋内でもつながりやすくなる根本的な理由です。
プラスエリアモードの30GB制限と速度制限の仕組み
プラスエリアモードには月間30GBのデータ容量制限があり、これを超過すると当月末まで送受信最大128kbpsに速度制限されます。128kbpsはメールやLINEのテキストメッセージがギリギリ送れる程度の速度で、動画視聴やWebサイトの閲覧には実用的ではありません。
ただし重要なポイントとして、この30GBの制限はプラスエリアモードにのみ適用されます。プラスエリアモードで30GBを使い切っても、スタンダードモードに切り替えればデータ無制限のまま通常速度で利用を続けられます。翌月1日になれば制限は自動的に解除され、またプラスエリアモードの30GBが使えるようになります。
月額1,100円の追加料金と日割り非対応に注意
プラスエリアモードのオプション利用料は月額1,100円(税込)です。この料金は「その月にプラスエリアモードで1回でも通信した時点」で発生します。たとえば月初に1度だけ切り替えて数MBしか使わなかった場合でも、1,100円がまるまるかかります。日割り計算にはならないため、「ちょっと試しに」と気軽にオンにしてしまうと、翌月の請求で驚くことになりかねません。
なお、プラスエリアモードは事前申し込み不要で、端末の設定画面からモードを切り替えるだけで利用を開始できます。便利な反面、誤って切り替えてしまうリスクもあるため、普段はスタンダードモードに固定しておくことをおすすめします。プラスエリアモードへの切り替え手順や注意点について詳しく知りたい方はこちらの記事もあわせてご覧ください。
スタンダードモードの特徴とメリット
スタンダードモードは、WiMAX +5Gの端末を使い始めたときに最初から設定されている標準の通信モードです。au 5G・au 4G LTE・WiMAX 2+の各ネットワークに接続でき、月間データ容量に制限がないため、動画の視聴・オンラインゲーム・テレワークのWeb会議など、大容量の通信を日常的に行うユーザーでも安心して利用できます。
都市部やその周辺エリアであれば、スタンダードモードだけでも十分な通信速度と安定性が確保できるケースがほとんどです。UQ WiMAXの公式エリアマップでスタンダードモードの対応エリアを確認すると、主要都市圏はほぼカバーされていることがわかります。WiMAXのエリア確認方法について詳しく知りたい方はこちらの記事を参考にしてください。
追加料金が一切かからず、データ量も気にする必要がないため、スタンダードモードは「普段使いのベース」として活用するのが最も合理的です。WiMAX利用者の大半は、スタンダードモードのみで日常の通信ニーズを十分にまかなえています。
プラスエリアモードの特徴とメリット
プラスエリアモードの最大の強みは、auのプラチナバンド(800MHz帯)を使うことで通信エリアが大幅に拡大する点です。具体的には、スタンダードモードでは電波が届きにくい地下鉄のホームや地下街、ショッピングモールの奥まったフロア、鉄筋コンクリートのマンション内部、郊外や山間部のキャンプ場といった場所でも、安定して通信できる可能性が高まります。
実際のユーザーの口コミでも、「会津若松の山間部のホテルではスタンダードモードが圏外だったが、プラスエリアモードに切り替えたら24.9Mbps出た」という体験談や、「出張先の地下会議室でプラスエリアモードに切り替えたらWeb会議が問題なくできた」といった声が見られます。通信速度を上げるためのモードではなく、「つながらない場所でつながるようにする」ためのモードだと理解しておくとよいでしょう。
プラスエリアモードの仕組み・メリット・無料で使う方法についてさらに詳しく知りたい方は、関連記事もぜひチェックしてみてください。
旧WiMAX 2+の「ハイスピードプラスエリアモード」との違い
WiMAX 2+時代にも、au LTE回線を利用できる「ハイスピードプラスエリアモード」というオプションが存在しました。現行のWiMAX +5Gにおける「プラスエリアモード」との混同が多い部分ですが、両者には明確な違いがあります。
まず、旧ハイスピードプラスエリアモードでは月間7GBの制限があり、これを超過するとスタンダードモード側にも速度制限が波及してしまうという大きなデメリットがありました。つまり、うっかりプラスエリアモードを使いすぎると、通常の通信まで月末までまともに使えなくなるリスクがあったのです。
現行のWiMAX +5Gのプラスエリアモードでは、月間30GBまで容量が拡大されたうえに、30GBを超過した場合の速度制限はプラスエリアモード側にのみ適用されます。スタンダードモードに戻せば引き続き無制限で通信できるため、旧モードに比べてリスクが大幅に軽減されています。これはWiMAX +5Gへの進化における大きな改善点の1つです。
口コミ・評判から見る実際の使用感
プラスエリアモードが役立った声
「旅行先の山間部でスタンダードモードが圏外になり、プラスエリアモードに切り替えたところ安定した通信ができた」という体験は多くのユーザーから報告されています。特に出張や旅行で電波環境が変わる場面では、プラスエリアモードの存在が安心材料になっているようです。また、「UQモバイルとのセット割でプラスエリアモードが無料になっているので、気軽に切り替えて使えている」という声もあり、セット割を活用しているユーザーの満足度は高い傾向にあります。
注意すべきという声
一方で、「知らないうちにプラスエリアモードに切り替わっていて、1,100円の追加料金が請求された」という報告も見られます。端末操作中に誤ってモードを切り替えてしまうケースや、一度切り替えたあとスタンダードモードに戻し忘れるケースが典型的です。また、「30GBはすぐ使い切ってしまうので、動画視聴には向かない」「128kbpsの制限がかかるとほぼ何もできない」といった声もあり、プラスエリアモードをメイン回線のように使うのは現実的ではないという認識がユーザー間で共有されています。
総合的な評価
口コミ全体を通して見ると、プラスエリアモードは「いざというときの保険」として高く評価されている一方で、常用するモードとしては容量・料金の制約がネックになるという意見が大勢を占めています。結局のところ、「普段はスタンダードモード、困ったときだけプラスエリアモード」という使い方がユーザーのあいだで定着しています。
こんな人にプラスエリアモードがおすすめ
プラスエリアモードは全員に必要なオプションではありませんが、以下のような使い方や環境に当てはまる方にとっては、契約時点で利用を想定しておく価値があります。
まず、出張・旅行が多く、行き先のWiMAXエリアが不安な方です。都市部から離れた地域や山間部に行く機会がある場合、スタンダードモードだけでは圏外になる可能性があるため、プラスエリアモードが強力なバックアップになります。
次に、自宅やオフィスが鉄筋コンクリートの建物内にあり、スタンダードモードで電波が弱いと感じている方。800MHz帯は壁を通過しやすいため、屋内環境の改善が期待できます。
また、地下鉄での通勤時にWiMAXを使いたい方にもおすすめです。地下駅構内ではスタンダードモードが不安定になることがありますが、プラスエリアモードなら通信が安定する場面が多くなります。
逆に、自宅が都市部で屋内でもスタンダードモードで十分つながっている方や、外出先でWiMAXをほとんど使わない方は、プラスエリアモードなしでも快適に利用できるケースがほとんどです。
プラスエリアモードの料金を無料にする方法
月額1,100円のプラスエリアモードオプション料は、条件を満たすことで無料にできます。具体的には、auスマートフォンで「auスマートバリュー」に加入しているか、UQモバイルで「自宅セット割 インターネットコース」に加入していれば、その適用期間中はプラスエリアモードのオプション利用料が無料になります。
auスマートバリューではauスマホの月額料金から最大1,100円の割引が適用され、さらにプラスエリアモードも無料になるため、auユーザーにとっては大きなメリットです。UQモバイルの自宅セット割も同様に、スマホ側の割引とプラスエリアモードの無料化が同時に受けられます。
WiMAXの利用を検討していて、スマホがauまたはUQモバイルの方は、これらのセット割を活用することでプラスエリアモードを追加費用なしで使えるようになります。プロバイダごとの料金プランが気になる方は、カシモWiMAXの料金プランを解説したこちらの記事なども参考になります。
スタンダードモードとプラスエリアモードの切り替え方法
通信モードの切り替えは、WiMAX端末の設定画面から簡単に行えます。機種ごとの手順は以下のとおりです。
Speed Wi-Fi HOME 5G L13(ホームルーター)の場合
スマートフォンやPCのWebブラウザから管理画面(http://speedwifi.home)にアクセスし、「設定」メニューから通信モードを選択します。「スタンダードモード」と「プラスエリアモード」の切り替えが可能です。
Speed Wi-Fi 5G X12 / DOCK 5G 01(モバイルルーター)の場合
端末本体のタッチディスプレイから「通信モード設定」に進み、モードを選択します。また、専用アプリやWebブラウザの管理画面からも変更できます。
いずれの機種でも切り替え自体は数タップで完了しますが、プラスエリアモードをオンにした時点でその月のオプション料金(1,100円)が確定する点を忘れないようにしましょう。誤操作を防ぐために、端末によってはプラスエリアモードへの切り替え時に確認ダイアログが表示される仕組みになっています。なお、端末の省電力モードの設定によっても通信の安定性が変わることがありますので、あわせて確認しておくとよいでしょう。
よくある質問(FAQ)
Q. プラスエリアモードにするとスタンダードモードより通信速度は速くなりますか?
プラスエリアモードは通信速度を上げるためのモードではなく、「つながりやすさ」を改善するためのモードです。800MHz帯(プラチナバンド)は障害物に強い反面、2.5GHzなどの高周波数帯に比べると最大通信速度自体は低くなります。ただし、スタンダードモードで電波が不安定な場所では、プラスエリアモードに切り替えることで実効速度が向上するケースも多いです。
Q. プラスエリアモードで30GBを超えたら、スタンダードモードも速度制限されますか?
いいえ。WiMAX +5Gの現行プランでは、プラスエリアモードの30GB超過による速度制限(128kbps)はプラスエリアモード側にのみ適用されます。スタンダードモードに切り替えれば、引き続き通常速度でデータ無制限の通信が可能です。これは旧WiMAX 2+のハイスピードプラスエリアモードから大きく改善された点です。
Q. プラスエリアモードの1,100円は日割りになりますか?
日割りにはなりません。月初でも月末でも、その月にプラスエリアモードで1回でも通信を行った場合、1,100円(税込)が満額発生します。また、プラスエリアモードからスタンダードモードに戻した場合でも、同月のオプション料金は返金されません。
Q. 誤ってプラスエリアモードに切り替えてしまった場合、料金は発生しますか?
残念ながら、誤切り替えであっても通信が発生した場合はオプション料金が請求されます。端末によってはモード切り替え時に「追加料金がかかります」という確認画面が表示されるため、この表示をしっかり確認する習慣をつけておきましょう。不安な場合は端末の設定でプラスエリアモードの利用をオフにしておくことも可能です。
Q. auやUQモバイルのスマホを持っていれば、プラスエリアモードは無料で使えますか?
auスマートフォンで「auスマートバリュー」に加入しているか、UQモバイルで「自宅セット割 インターネットコース」に加入していれば、プラスエリアモードのオプション利用料(月額1,100円)が無料になります。スマホ自体がauまたはUQモバイルであるだけでは適用されないため、必ず該当の割引サービスへの加入手続きが必要です。
Q. ホームルーターでもプラスエリアモードは使えますか?
はい。Speed Wi-Fi HOME 5G L13などのホームルーターでもプラスエリアモードは利用可能です。自宅が鉄筋コンクリートの建物でスタンダードモードの電波が弱い場合に、プラスエリアモードに切り替えて改善するかどうかを試してみる価値はあります。ただし、30GBの容量制限があるため、ホームルーターで常時プラスエリアモードを使い続けるのは実用的ではありません。
Q. どのWiMAXプロバイダでもプラスエリアモードは使えますか?
WiMAX +5G対応のプロバイダであれば、UQ WiMAX、カシモWiMAX、GMOとくとくBB WiMAX、BIGLOBE WiMAXなど、どのプロバイダでもプラスエリアモードは利用可能です。料金(月額1,100円)やデータ容量制限(30GB)の仕様はプロバイダ間で共通ですが、セット割による無料化の条件はプロバイダごとに確認が必要です。
まとめ:スタンダードモードを基本に、プラスエリアモードは賢く使い分けよう
WiMAXのスタンダードモードとプラスエリアモードの違いを改めて整理すると、スタンダードモードは「追加料金なし・データ無制限の普段使いモード」、プラスエリアモードは「月額1,100円・30GB制限ありだが800MHz帯で地下や屋内にも強い補完モード」です。
最も効率的な使い方は、日常のインターネット利用にはスタンダードモードをメインで使い、電波が届きにくい場所に出かけたときや屋内で通信が不安定なときにだけプラスエリアモードに切り替えるという運用です。auスマートバリューやUQモバイルの自宅セット割を利用すれば、プラスエリアモードの追加料金も無料にできるため、スマホとのセット利用も検討する価値があります。
WiMAXの契約を検討中の方は、まずエリア確認でご自身の利用場所がスタンダードモードでカバーされているかをチェックし、そのうえでプラスエリアモードが必要かどうかを判断してみてください。

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